先生は物静かな人で
私の話を静かにうなずいて聞いてくれて
そして、この太の内診をして
「入院しましょうね。
 お腹の音が弱いし、傾眠傾向もあるようだし。」
と言った。

入院だって・・・・・。
こんなになるまで電話だけで
行動起こさずにいた自分が情けなくてー。
ってか、やっぱりそうだろー?とか
もう頭んなかグジャグジャだよぉ。

それから病棟の看護士さんが来るまで
外来で小一時間待たされたけど。(汗)
もう待つのには慣れました・・はい。
それにこれでやっと治療をしてもらえるって
思ったら安心して何時間でも待てるって
思ったしさ。

入院となれば、
私も1回落ち着いたら家に荷物を取りに行かないと
ならないし。
母に連絡をしてきてもらって。
母も慌ててすっ飛んで来ました。
(胃痛で2日ばかりおかゆ生活だった爺ちゃんも
 一緒にすっ飛んで来て、「俺はおかげで治った」らしい)

病室へやっと入ると
まず、病棟担当医との問診。
私の話を聞きながら
まず
「そんなに待ってくれてたの?
 大変でしたね。」
とねぎらいの言葉を掛けてくれたり、
K総合病院もD病院でも断られた旨を話した時も
「う〜ん・・・そんな風に言ったかぁ・・・。
 わからなくはないけどね〜。
 でもねぇ〜?ホント大変だったんだね。」
と言ってくれた。
女の若い先生だったけど、
やっぱり病は気から・・って私が病じゃないけど
心もケアするのって大事だと思う。
やっぱり、母親って子どもの病気とか怪我には
動転するもの。
園とかでもそう。
まずはお母さん達の心のケア,
信頼心を考えながら
色々話を進めて行かなくちゃ行けないもの。

そんな事を思いながらも
問診も終わり、この太もレントゲン、血液検査、
尿検査を随時受けて
処置室から出てきたら
号泣で点滴に繋がれていました。

点滴は子どもの場合、少しずつ落とすために
24時間点滴。
いわゆる寝ている間もずっとで
これは退院するまでって話。

もちろん、
指しゃぶりの左手じゃなく右手にしてもらったけど
前回(副耳の手術)の時は
叩きつけてはずすはめになったので
今回は大丈夫かな〜。心配。

それからまず、胃腸を空っぽにすることから
始めるらしいので
絶食。
かろうじて水分だけは取って良いとのお許し。
でも、食欲がないのでそんなに大変じゃないかな〜と
高をくくっておりました。

なんとか落ち着いたので
この太を母とダーちんに頼んで私は一時帰宅することに。
とはいえ、時間は5時半。
往復だけで1時間掛かるし、シャワー浴びたいし、
入院グッズ用意してだから
2時間は戻って来れない計算。
昨日も結局、お風呂にも入れなかったから
今夜からは付き添いだし、この日は25度超える暑さと
病院内の蒸し風呂っぷりで
すでに汗だくだからシャワーはどうしても入りたいし。

とにかく家路を急ぐ。
途中で妹からダーちんの夜の食事の調達の連絡が入って
私の分も・・って言われたんだけど
いつ食べれるかわかんないからって
言った。
この太は絶食だからこの太の前では食べれないし。

家に帰ってまず、シャワーを浴びて
とりあえず、今日必要なものを用意して
なんとか30分強で家を出たんだけど
途中で「まだか?」「まだか?」ってダーちんからの電話。
この太が泣いてるってさ。
なんとかしろよ。自分の子だろよ。
たしかに不安で私の顔が見えないから泣いてるんだろうけどさ。
ホント、こういう時猫より使えなくて困る。
そのくせ、「俺の夕飯は?」「朝飯は?」って
食う心配と「弁当買うから金」ってお金の心配だけは
忘れない。
まったくなんていう生き物だ。

7時ちょっと過ぎに行くと
妹夫婦、ばあちゃん、ダーちんかかりでも
泣き止まないこの太がいました。
はいはい。お母さんが悪かったです。
でも、しかたないんだってば。

結局、そんな泣いてた割には
ダーちんはちゃっかり夕ご飯をこの太に見えないところで
食べたらしく、
私はいつから食べてないのかわかんないくらい
お腹も空いて来て(やっといろんな事が入院って形で
落ち着いてホッとしたのもあって)
しかたなかったけど、この太の前では食べれないからねー。

面会時間が終わったので
母、妹夫婦は退散。
ダーちんと私とこの太になって、
少しこの太も落ち着いてきたのか、
点滴で元気も取れて来たのか
少しおしゃべりが出来て笑ったりするようになった。

病院のシステムがわかんなかったけど、
ここはお父さんは何時まで居てもなにも
言われないらしい。
お父さんが付き添いでも逆に構わないらしい。
副耳の時は女の人しかダメだったし、
最悪K病院はお父さんも面会人レベルで
帰されるし。
病院によって色々だ。

消灯時間もそんなにうるさくないようだ。
みんな、いつまでもテレビ着けてるし。
一夜目は勝手がわからないので
同室の人の動向を見ながらの行動だ。(小心)

消灯9時を少し回った頃、
どこかのベッドの人がラーメンをすすりだした。
多分、同じような症状の子どもばかりなので
絶食もしくはおかゆ程度なんだろう。
子どもが寝た後に親が食べるっていう図らしいが
そのラーメンの音と匂いが空腹の私を襲う。
・・・と襲われたのは私だけではなく、この太にもだった。

「ズズーーー」「ズズーーーー」
という音だけで
”ラーメン”と認識したこの太。

「このタンもラーメンはべる」
と言い出したからたまらん。

「ああ〜ん。(泣)ラーメン〜はべたーい」

食欲が出てきたのは良い事だが、
出来ぬ相談だ。
なんとかなだめ透かしてごまかして。
(もっと違うもん食ってくれよ〜〜〜!?
 もしくはデイルーム行って食うとかさー!)

22時過ぎにダーちんが帰って
22時30分にやっとこの太が寝てくれたので
私の夕食タイムがやっと来た。
冷めきったのり弁を
音を立てずに食べる。
ほぼ丸飲み。
でも、昨日の晩からの騒動で
ろくすっぽ食べてなかったので
丸飲みでもなにか物を入れるのは胃が喜んでいたであろう。

なんだか疲れと病院に居るっていう安心感で
どっぷり身体が重くなった。
この太は故意になのか、ちゃんと点滴の繋がれた右手を
ベッドの柵から出して寝ている。
成長したなぁ〜と思った。
前の入院から10ヶ月で「はずして〜」とは
言わなくなっていた。

狭いベッドにまた2人で寝る事になったが、
この太の点滴交換はちゃんと看護士さんが
定期的にやるので起きなくて良いですよ!と
言われたのもあって、
意外と眠れた。
疲れてたので多分、いびきかいてたんだろうな。(汗)
ラーメンすする音より顰蹙??(すみません)

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