9年ぶりの友人との再会。
2003年8月20日今日は中学、高校からの友人ミツキ（仮名）が
遊びに来る日。
彼女が、精神を病んでから
9年になる。
忘れもしない我々の結婚式の日。
ミツキはすでに異変していた。
でも、我々の結婚を祝うために
すごく必死に笑顔を作り、
披露宴にも2次会にも参加してくれた。
ワンピY（注・同じく友人）の話によると
2次会会場に私達が現れた時、
ミツキは本当にホッとした顔をしたという。
（これで帰れるって感じで。
私達が来るまでは居続ける！！って
みんなに帰った方がいいって言われたのに
かたくなに私達を祝いたいと思ってくれたようだ）
それから会っていない。
電話は何度か交わしたが、
ミツキと会う事は彼女の親にも止められた。
私達は色々、原因を話したりした。
育ってきた環境がどうだとか、
こうした方がいいとかさ。
でも、私達に何が出来る？
憶測だけで語る話ほど、無責任ではない？
ミツキの人生を左右するような事に
友人であれ、首を突っ込むのは
医者でもないし、ましてやミツキ本人や
ミツキの親から頼まれたわけでもないのに
頂けないと私は思ってた。
でも、ワンピYは色々口出してた。
当時、ミツキはほぼ結婚が決まっていた。
なのに、その相手がそのミツキの豹変した
姿に引いてしまって、
逃げて行ってしまった。
ワンピYは、その彼を呼びつけて
あーすれ、こーすれ言い出したり、
ミツキの名前が今こういう時期に
来てるから（占いやってるからね）
とか口出してたんだ。
「頑張れ」なんて、
わかりすぎてる事を言われるのが
一番、そういう状態の人間を追い詰めると
聞いた事がある。
ミツキも今日、言ってた。
「気持ちを強く持てば大丈夫とか、
頑張れって言われるのが重くて辛かった。
そんなこと、百も承知なのに、
頭でわかってるのにそれが出来なくて
はがゆくて、出口のない迷路に迷い込んだよう」
って。
久しぶりにあったミツキは
拒食症のように痩せていた。
本人は、父親の糖尿食を作ってあげてて
一緒に食べてるせいって言ってたけど
それだけじゃないだろう。
28歳から少しずつしか時間が流れていない
のだろう。
一生懸命、まだあの婚約者との破談に
いきさつを話してくれたり、
元気になったから会いたいと思うけど
親が
「もう結婚して子どもがいるかも
しれないから、迷惑になるし、
辞めておきなさい」
といわれると言っていた。
9年の時の流れは彼女には
まだ実感がないのではないかな。
医者との相性が良くて、
今回、調子が良くなってきたし、
出来るだけ、ミツキの事情を知らない環境の中に
身を投じることで
少しずつ、自信をつけたり、
臨機応変に対応できるように
してみたら？といわれたらしい。
なので、私、ワンピY、東京Aに電話をして
会いたいと言い出したようだ。
（お盆頃にみんなが帰省するのでは・・と
思ったみたい）
私のところへ、バスに1時間揺られ、
途中何度も運転手に確認したそうだ。
手にはしわしわになって
バス時刻や乗り場、降り場が書いてあるメモを
持っていて、
何度も帰り時刻を確かめていた。
3時間あまり、
ミツキの話を聞いて、
私も自分の話や、
初めて亡くなったYの亡くなるまでの
いきさつや、亡くなった事件について
話してあげた。
快方に向かっているとはいえ、
きっと一進一退の状態なんだろうとは
思う。
話していても「？」と思わざるを得ない
行動や発言はやっぱりあった。
でも、常にハイテンションで
「こんなに笑ったのも、話したのも
久しぶり。何年振りだろうー」
と声を荒げて言う彼女を見て
私は”今日”はこれで良かったんだ。
と思った。
子どもが欲しいというミツキ。
姪っ子、甥っ子がお盆に遊びに来てて
そのこ達と遊ぶのが楽しかったといって
この太のこともすごくかまってくれた。
私は、
「いつか、縁ってあると思うから。
そういう機会に恵まれること、
あると思うよ」
としか、言えなかった。
そして、
「また、いつでもおいで。
何度か、遊びに来て、
そして、お医者さんが今度は泊まってもいいよ
って言ったら、泊まりに来て、
話しよう」
って言った。
ミツキは
「うん！そうだね！」
と元気に言った。
タバコをひっきりなしに吸うミツキ。
医者には、気持ちが落ち着くなら
吸っていいよって言われたって言ってた。
内科や外科じゃないから、
僕（医者）は止めないよって。
帰りのバスでは吸えないからって
2本一気に吸って我が家を出たミツキだが、
バス停に着くなり、すぐタバコに
火をつけて、乗るギリギリまで吸っていた。
そして、ガラガラのバスの
運転手のすぐ後ろの席に座ったのを
見届けた私は、
本当に胸が締め付けられるほど
苦しかった。
私から出来る事はなにもないのだ。
こうして、うちに来ることさえ
後から、ミツキが思い起こして
地雷にしてしまう事だって
あると思うから。
火種にもなりえるし、
良薬になるかもしれない。
ミツキだけがそれを決められるのだ。
そう思った。
難しい・・・。
遊びに来る日。
彼女が、精神を病んでから
9年になる。
忘れもしない我々の結婚式の日。
ミツキはすでに異変していた。
でも、我々の結婚を祝うために
すごく必死に笑顔を作り、
披露宴にも2次会にも参加してくれた。
ワンピY（注・同じく友人）の話によると
2次会会場に私達が現れた時、
ミツキは本当にホッとした顔をしたという。
（これで帰れるって感じで。
私達が来るまでは居続ける！！って
みんなに帰った方がいいって言われたのに
かたくなに私達を祝いたいと思ってくれたようだ）
それから会っていない。
電話は何度か交わしたが、
ミツキと会う事は彼女の親にも止められた。
私達は色々、原因を話したりした。
育ってきた環境がどうだとか、
こうした方がいいとかさ。
でも、私達に何が出来る？
憶測だけで語る話ほど、無責任ではない？
ミツキの人生を左右するような事に
友人であれ、首を突っ込むのは
医者でもないし、ましてやミツキ本人や
ミツキの親から頼まれたわけでもないのに
頂けないと私は思ってた。
でも、ワンピYは色々口出してた。
当時、ミツキはほぼ結婚が決まっていた。
なのに、その相手がそのミツキの豹変した
姿に引いてしまって、
逃げて行ってしまった。
ワンピYは、その彼を呼びつけて
あーすれ、こーすれ言い出したり、
ミツキの名前が今こういう時期に
来てるから（占いやってるからね）
とか口出してたんだ。
「頑張れ」なんて、
わかりすぎてる事を言われるのが
一番、そういう状態の人間を追い詰めると
聞いた事がある。
ミツキも今日、言ってた。
「気持ちを強く持てば大丈夫とか、
頑張れって言われるのが重くて辛かった。
そんなこと、百も承知なのに、
頭でわかってるのにそれが出来なくて
はがゆくて、出口のない迷路に迷い込んだよう」
って。
久しぶりにあったミツキは
拒食症のように痩せていた。
本人は、父親の糖尿食を作ってあげてて
一緒に食べてるせいって言ってたけど
それだけじゃないだろう。
28歳から少しずつしか時間が流れていない
のだろう。
一生懸命、まだあの婚約者との破談に
いきさつを話してくれたり、
元気になったから会いたいと思うけど
親が
「もう結婚して子どもがいるかも
しれないから、迷惑になるし、
辞めておきなさい」
といわれると言っていた。
9年の時の流れは彼女には
まだ実感がないのではないかな。
医者との相性が良くて、
今回、調子が良くなってきたし、
出来るだけ、ミツキの事情を知らない環境の中に
身を投じることで
少しずつ、自信をつけたり、
臨機応変に対応できるように
してみたら？といわれたらしい。
なので、私、ワンピY、東京Aに電話をして
会いたいと言い出したようだ。
（お盆頃にみんなが帰省するのでは・・と
思ったみたい）
私のところへ、バスに1時間揺られ、
途中何度も運転手に確認したそうだ。
手にはしわしわになって
バス時刻や乗り場、降り場が書いてあるメモを
持っていて、
何度も帰り時刻を確かめていた。
3時間あまり、
ミツキの話を聞いて、
私も自分の話や、
初めて亡くなったYの亡くなるまでの
いきさつや、亡くなった事件について
話してあげた。
快方に向かっているとはいえ、
きっと一進一退の状態なんだろうとは
思う。
話していても「？」と思わざるを得ない
行動や発言はやっぱりあった。
でも、常にハイテンションで
「こんなに笑ったのも、話したのも
久しぶり。何年振りだろうー」
と声を荒げて言う彼女を見て
私は”今日”はこれで良かったんだ。
と思った。
子どもが欲しいというミツキ。
姪っ子、甥っ子がお盆に遊びに来てて
そのこ達と遊ぶのが楽しかったといって
この太のこともすごくかまってくれた。
私は、
「いつか、縁ってあると思うから。
そういう機会に恵まれること、
あると思うよ」
としか、言えなかった。
そして、
「また、いつでもおいで。
何度か、遊びに来て、
そして、お医者さんが今度は泊まってもいいよ
って言ったら、泊まりに来て、
話しよう」
って言った。
ミツキは
「うん！そうだね！」
と元気に言った。
タバコをひっきりなしに吸うミツキ。
医者には、気持ちが落ち着くなら
吸っていいよって言われたって言ってた。
内科や外科じゃないから、
僕（医者）は止めないよって。
帰りのバスでは吸えないからって
2本一気に吸って我が家を出たミツキだが、
バス停に着くなり、すぐタバコに
火をつけて、乗るギリギリまで吸っていた。
そして、ガラガラのバスの
運転手のすぐ後ろの席に座ったのを
見届けた私は、
本当に胸が締め付けられるほど
苦しかった。
私から出来る事はなにもないのだ。
こうして、うちに来ることさえ
後から、ミツキが思い起こして
地雷にしてしまう事だって
あると思うから。
火種にもなりえるし、
良薬になるかもしれない。
ミツキだけがそれを決められるのだ。
そう思った。
難しい・・・。
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