入院日記 3日目

2003年7月24日
朝、6時の検温。
この太の目覚めもよく、熱も平熱。
いよいよ手術の日だ。

まず浣腸をされて、
すぐにウ○コちゃんが大量に出始めた。
この太は飲み物の事を
「ビービービアビア」
(すんません。我々がビールを飲んでた時に
 これは「ビール。ビー。ビア〜」なんて
 教えてたら、飲み物全部そう呼ぶようになった・汗)
というのだが、
朝起きてちょっとしたら、「ビービービアビア」と
言い出したので、焦ったが
なんとか気をそらしてごまかした。

それから、7時に麻酔を効きやすくする座薬を
いれた。
しばらくしたら、トローンとして来た。
それでも病室には居たくないと泣くので
その後、何も処置がないことを確認して
天気が良い日だったので
外の空気を吸いに散策路へ出て見た。

そこにダーちんが来て
しばらくマッタリとしていた。
8時前に病室へ戻ると
看護士に「先生が来てたのに、どこへ行ってたの!」
と軽く怒られた。
だから、聞いてったのに。(こっちもムッ)

9時からのオペだが、8時10分には
オペ室に行くとのこと、
大好きな”いないいないばぁ〜”のオープニングだけ見て
オムツ1つにバスタオルで包んで
ダーちんに抱っこされてオペ室まで下りて行った。

オペ室前で、看護士に渡し、そこから私達は
入れない。
この太は泣いたけど、薬のせいで元気良く抵抗出来ず、されるがまま。
オペ室の自動ドアが閉まった時、
私、ホント泣きそうでした。
でも、泣いてどうなる訳でもない・・
頑張るのは私じゃなくてこの太なんだと思い、
必死に堪えました。

ドアのわずかな窓から麻酔科の主治医に
抱っこされて、髪を覆う帽子のようなものを
かぶされて、嫌がって泣いてる様子が見えて
主治医の先生と目があったので会釈したら、
笑顔で会釈し返してくれた。
お任せしかない。

手術は1時間と聞いていた。
家族待合室とかはなくて、病室かその辺で
待ってて・・と言われて、
オペ室前で待ってても意味ないよ・・と看護士にも
言われて、
しかたなく、朝ご飯を食べる事にして
喫茶室へ行った。
水分くらいしか喉を通らなかったが、
2人とも会話もなく、なんだか
2度と味わいたくない朝ご飯の風景だった。

9時になり、始まっただろうなぁ〜と思いつつ、
洗濯をしたり、イラストロジックをしたりして
気を紛らわせていたが、
予定の10時を過ぎても連絡が来ないので
すごく焦って来た。
ナースセンターの前の部屋なので
ナースセンターにオペ室から入る連絡は
筒聞こえだったので
我が子に関する言葉がないか、耳を傾けた。
10時半になり、なにも手につかなくなり
ダーちんも「遅すぎないか?」と初めて不安げな
事を言うので、
看護士さんに聞くが、「まだなにも言ってこないから」との返事。

行ってもしかたないと言われたオペ室前に
ダーちんと交代で行ってみたりしていた。
11時を過ぎても呼ばれないので
私は半べそ状態だった。
マジで身を引き裂かれる思いとは
このことか?と思うほど。
そばで見ていないところでなにが起きてるのか
わからない不安はとても怖くて怖くて。

11時15分に、「終わったみたいですよ」
とやっと言われて、急いでオペ室前に行く。
看護士が中に入って、知らせてくれて
女医さんに抱かれて、主治医と一緒に出て来た
この太。
汗だくになってて、昏睡してる中
私の顔を見て、
「え〜ん・・」と泣いて抱っこすると
麻酔のせいでまた眠りに着いた。

主治医から、デジカメで処置した部分を
見せてもらって、説明を受けたが
耳には入ってなかった。
「ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
と繰り返し言うだけだった。

戻ってから4時間、ずっと寝つづけて
それはそれで不安になった。
顔も心なしか、腫れているようだったし、
手術中に発熱したらしく、熱も39度まで
上がっていたので座薬をさしてもらった。
お願いした通り、右手に点滴が
繋がれていた。

4時に目覚めて、胃が動いているかを
確認してもらって初めて水分、固形物を
お腹に入れられる事が出来る。
おいしそうに麦茶を飲んで、
むせないようなので、ヨーグルト、
パン、アイス・・と水分メインで
喉越しの良いモノを・・と言われたので
あげると、すごい勢いで食べた。
一安心だ。

それから、違う意味での戦いが始まった。

”点滴”が”天敵”となった。(寒)
子どもなので、板で固定して包帯グルグル巻きで
取れないようにしてるのだけど
この太はこれがイヤでしかたがない。
それでも、術後の化膿止めの作用もあるし
はずす訳にもいかないのに、
板の部分を檻に叩きつけたり、
チューブの繋ぎ目を引き千切ろうとしたり
それはそれは大変な騒ぎになった。

抱っこをしてて欲しいから、抱っこする。
抱っこをすると手が上に上がる。
すると逆流してしまい、点滴が落ちずに血が出て来る。
どうにもこうにもで
なんとか夜の1本分を終わらすが、
看護士さんも困ってしまって、
ドクターに相談。
本当は明日の午後まで点滴繋ぎっぱだったのが
粉薬で補う事にして
晴れて点滴をはずしてもらえた。

自由の身になれたので
少し機嫌も直り、熱も病的なものからくる熱ではなかったので
下がったものだから、
「どこが悪いんですか?」というほどの
元気を取り戻して寝るまで
デイルームでお姉ちゃん達に遊んでもらった。
(夏休み期間中に手術する子どもさんが多く、
 小学生、中学生が多かったのと、
 皆、内臓系の疾患ではないので元気)

それでもやっぱり、就寝時間はイヤで
昨日から仲良くなったこの太の1つ上の女の子も
寝ないので、
そのお母さんと2人でエレベーターホールで
抱っこしながら、色々話をしながら
寝かせる事にした。

偶然、そのお母さんは転勤族で
我が市にも住んでいてその時、産まれた女の子だったので
話もあった。
頭におおきなホクロがあって、これで2度目の手術。
この太の後にオペ室に入った。

同じ部屋にしてくれればよいのにね〜!
なんて話ながら、
その子は6人部屋でみんな、おばさん、おばあさんだから、
ホント肩身が狭いって言ってた。
泣いたり、グズったりするから
やっぱり、病室には食事の時と寝てる時しか
居づらいからって。
一緒の部屋なら、少しは気持ちも楽だったって。
私も、昨日の急患さんがおばさんで
高熱のようだったので
そんなそばに泣きじゃくる子どもを一緒にして
おくのは悪いと思ってたし。

そんな話をしていたら、この太が先に眠りに
ついたので、「お先に」とベッドへ行った。

私もホッとしたのと、2晩安眠してなかったので
この日はホントにぐっすり寝たように思う。
何度か目が覚めたが、深い眠りに入ってたので
「寝た〜!!」って感じで目が覚めたから。
この太がタオルケット掛かってたのかも
どんな格好で寝てたのかも
全然わかんないで寝てた。(汗)
もしかしたら、この太の方が私の隙をぬって
寝場所を見つけて寝てたのかも。(苦笑)

この太誕生以来、
初めて1日を長いと感じた日だったなぁ。
でも、ホント、ホントに良かった。



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