入院日記 2日目
2003年7月23日病院の朝は早い。
6時など、よほどの事がない限り、
起きた事のない我が家だが
なにせ寝慣れない檻ベッドなので
何度も目が覚め、
寝た気もしないまま朝が来てしまった。
今日の予定は、
オペの主治医と麻酔科の主治医からの
説明があるだけ。
あと、昨日から尿検査をしているのだが
まだ、オムツ使用のこの太は
あの紙コップにはおしっこを出せない。
なので、尿取りパックのようなものを
お尻に貼り、先に付いているビニール袋に
おしっこを貯めるというものを
着ける事になってるのだが、
これがまた女の子には按配が悪い。
(男の子は、竿に袋をかぶして貼りつければ
良いらしいので簡単らしい)
何度もテープ部分がはがれて失敗。
昨日から、5回くらいチャレンジしてるが
ダメ。
テープを貼りつけるので、しまいに
かぶれて赤くなってきてしまって
この太もいささかイヤがってる様子。
見かねた看護士さんがドクターに相談して
今日の午前で取れなければ、無しで良いことになり
やっぱり、無しになりました。(苦笑)
朝の検温で隣ベッドの4歳ちゃんが
38度。
座薬を1度さしたが、出してしまい
昼前には、39度にまでなった。
森クミママは、
「緊張したら熱出す子だから」
と風邪ではなく、知恵熱的な部分を
強調していたが、
昨晩の寝苦しさで、私もこの太に風邪を
引かせてはシャレにならんと
室温状態に合わせて
布団を掛けたり、はずしてみたり、
汗をかいたら、シャツを替えたり、
うちわであおいでみたり・・と
かなり神経を使っていた。
昼過ぎに麻酔科の担当医が
4歳ちゃんのところへ来て
「こんなに熱があったら、
手術は出来ない。(麻酔を掛けれない)」
と手術中止を言い渡しに来た。
が、森クミママは、怒り狂い、
「風邪の症状はない。
今、2回目の座薬で熱下がってるし。
これは緊張性の熱で明日には下がる。
私も仕事休んで付き添ってるのに
延期するのは困る」
と麻酔科の担当医に食ってかかった。
(恐ろしくなって、私達は部屋から
おいとましたけど、廊下まで聞こえてきてた)
担当医も
「お子さんの万が一と、ご自身の仕事の都合、
どっちが大切なのか?
私も仕事に責任持ってやってるから、
今回の手術を決行することは出来ない。
こんなに熱があって、GOサインを出す医師は
いない」
ときつい口調で言った。
(もっとも・・・)
結局、膨れっ面の森クミママは
やけくそで帰り仕度をして
「あったま来たからここで掛けてやる!」
と携帯を出して自宅に電話をしたり、
4歳ちゃんの習い事?に電話して
「これから行かせてもいいですかー?
全然、元気なのに退院しちゃうんですー!!」
と元気っぷりをアピールしてた。
「残念でしたね。
色々、遊んで頂いてありがとうございました。」
とお礼を言うと
「ホントにー!!
今なんて、熱ないんだよー!(2回目の座薬が
効いてるだけだし・・汗)
ホントよっぽどこの太ちゃんの方が具合悪そう
だよねっ!」
と、朝からグズり全開で泣いて暴れてる
この太にまで八つ当たり?気味のコメントを
頂いて、お別れした。
そんな事を言われてもこの太にしてみたら
1日限りのお友達4歳ちゃんがいなくなり、
この太はいよいよもって
病院が飽き飽きしていたようだった。
1人部屋になり、余計にグズグズモードもひどくなり
もう病室には入りたがらなくなり
いつも、病棟内を歩いているか、
気晴らしに外にベンチがあったり、
鳩がいたりするちょっとした散策路があるので
そこで遊ばせたりしている間だけは
機嫌も良かったが、
病室へ戻ろうとすると狂ったように泣いた。
夕方、麻酔科の担当医が来た。
すごい爽やか青年医師で
なんでも質問して〜って感じで
私が色々、不安な事などを話すと
まずはかならず「なるほど〜」とうなずいてくれ
すごく好感が持てた。
実はこの太は寝る時だけ
指しゃぶりをまだしていて
治したいと思ってたんだけど
手術終わるまでは可愛そうだな〜と
保留にしていた。
なので、その大事な左手に点滴を繋がれると
寝ることも出来なくなるので
出来れば、右手に点滴を繋いで欲しい事も
快く承諾していた。
「女の子は可愛いな〜。
僕には甥っこしかいないので〜」
とこの太をめちゃめちゃ触ったのは
ちょっと怖かった(笑)けど、
この太も「よろしく〜」と握手を求めたので
イヤではなかったんだろう。
この先生にすべてお任せなのだ。
オペより、全身麻酔の方が危険だと
言われていたし、
4歳ちゃんが帰ってから、なんとなく私も
必要以上にこの太の額に手を当てる回数が
増えたりしてた。
その後、オペ主治医の助手を勤める女医さんが
説明に来た。
(この太の主治医の先生は非常に優秀らしく
とても忙しくて病棟にはなかなか来ない。
この女医さんがほとんど対応していた。
いわゆる主治医の片腕なんだろう。)
女医さんってこともあるし、
なにより、いいのか?こんなに美人で・・
才女とはこういう人を言うのか?
ってくらい、綺麗なお姉さんだ。
この太は若いママに懐く傾向があり(苦笑・ないものねだり?)
オバサン系はあまり懐かない。
なので、看護士さんは見ただけで泣くのに
女医さんにはすんなり耳を見せたりしていた。
オペについては主治医の先生に
ホントお任せするしかないので
さほど質問もせず、
「すべてお任せ致しますので
よろしくお願いします」とだけ頭を下げた。
明日はオペデー?らしく
時間刻みに次々、オペ室へ運ばれて行くらしい。
この太は小さいので、1番最初9時からだ。
意外や意外、前日の絶食は夜9時以降だけで
(丸1日だと思ってた)
水分だけは朝の4時まで1口2口ならいいとの事だった。
なので、食いしん坊との戦いがなかったのは
救いだった。
今日も9時に1階ロビーで寝かせる。
10時半にまた、寝ついたのでそっとベッドへ移す。
私は、やはり明日の事を考えるとドキドキして
寝られなかった。
そこへ、夜中の2時半に急患が入り、
空いていた隣のベッドに入院された。
電気がついたり、処置するのに
看護士や医師がバタバタと出入りしたり
電気がついたりで
この太をここで起こされると困る!!
とかなり、焦ってうちわであおいで
トントンしながら、隣が静まるのを待った。
この太が起きずに済んでほっとした。
この時間から寝かせ直しするのは勘弁だと
思ったし、
寝不足で明日のオペが体力不足なんてことになったら
と思ったりしたから。
いろんなことを考えていたけど、
残念ながらネガティブな考えばかり頭をよぎり
ひたすら、トントンして汗をこまめに拭いて
夜を過ごした。
6時など、よほどの事がない限り、
起きた事のない我が家だが
なにせ寝慣れない檻ベッドなので
何度も目が覚め、
寝た気もしないまま朝が来てしまった。
今日の予定は、
オペの主治医と麻酔科の主治医からの
説明があるだけ。
あと、昨日から尿検査をしているのだが
まだ、オムツ使用のこの太は
あの紙コップにはおしっこを出せない。
なので、尿取りパックのようなものを
お尻に貼り、先に付いているビニール袋に
おしっこを貯めるというものを
着ける事になってるのだが、
これがまた女の子には按配が悪い。
(男の子は、竿に袋をかぶして貼りつければ
良いらしいので簡単らしい)
何度もテープ部分がはがれて失敗。
昨日から、5回くらいチャレンジしてるが
ダメ。
テープを貼りつけるので、しまいに
かぶれて赤くなってきてしまって
この太もいささかイヤがってる様子。
見かねた看護士さんがドクターに相談して
今日の午前で取れなければ、無しで良いことになり
やっぱり、無しになりました。(苦笑)
朝の検温で隣ベッドの4歳ちゃんが
38度。
座薬を1度さしたが、出してしまい
昼前には、39度にまでなった。
森クミママは、
「緊張したら熱出す子だから」
と風邪ではなく、知恵熱的な部分を
強調していたが、
昨晩の寝苦しさで、私もこの太に風邪を
引かせてはシャレにならんと
室温状態に合わせて
布団を掛けたり、はずしてみたり、
汗をかいたら、シャツを替えたり、
うちわであおいでみたり・・と
かなり神経を使っていた。
昼過ぎに麻酔科の担当医が
4歳ちゃんのところへ来て
「こんなに熱があったら、
手術は出来ない。(麻酔を掛けれない)」
と手術中止を言い渡しに来た。
が、森クミママは、怒り狂い、
「風邪の症状はない。
今、2回目の座薬で熱下がってるし。
これは緊張性の熱で明日には下がる。
私も仕事休んで付き添ってるのに
延期するのは困る」
と麻酔科の担当医に食ってかかった。
(恐ろしくなって、私達は部屋から
おいとましたけど、廊下まで聞こえてきてた)
担当医も
「お子さんの万が一と、ご自身の仕事の都合、
どっちが大切なのか?
私も仕事に責任持ってやってるから、
今回の手術を決行することは出来ない。
こんなに熱があって、GOサインを出す医師は
いない」
ときつい口調で言った。
(もっとも・・・)
結局、膨れっ面の森クミママは
やけくそで帰り仕度をして
「あったま来たからここで掛けてやる!」
と携帯を出して自宅に電話をしたり、
4歳ちゃんの習い事?に電話して
「これから行かせてもいいですかー?
全然、元気なのに退院しちゃうんですー!!」
と元気っぷりをアピールしてた。
「残念でしたね。
色々、遊んで頂いてありがとうございました。」
とお礼を言うと
「ホントにー!!
今なんて、熱ないんだよー!(2回目の座薬が
効いてるだけだし・・汗)
ホントよっぽどこの太ちゃんの方が具合悪そう
だよねっ!」
と、朝からグズり全開で泣いて暴れてる
この太にまで八つ当たり?気味のコメントを
頂いて、お別れした。
そんな事を言われてもこの太にしてみたら
1日限りのお友達4歳ちゃんがいなくなり、
この太はいよいよもって
病院が飽き飽きしていたようだった。
1人部屋になり、余計にグズグズモードもひどくなり
もう病室には入りたがらなくなり
いつも、病棟内を歩いているか、
気晴らしに外にベンチがあったり、
鳩がいたりするちょっとした散策路があるので
そこで遊ばせたりしている間だけは
機嫌も良かったが、
病室へ戻ろうとすると狂ったように泣いた。
夕方、麻酔科の担当医が来た。
すごい爽やか青年医師で
なんでも質問して〜って感じで
私が色々、不安な事などを話すと
まずはかならず「なるほど〜」とうなずいてくれ
すごく好感が持てた。
実はこの太は寝る時だけ
指しゃぶりをまだしていて
治したいと思ってたんだけど
手術終わるまでは可愛そうだな〜と
保留にしていた。
なので、その大事な左手に点滴を繋がれると
寝ることも出来なくなるので
出来れば、右手に点滴を繋いで欲しい事も
快く承諾していた。
「女の子は可愛いな〜。
僕には甥っこしかいないので〜」
とこの太をめちゃめちゃ触ったのは
ちょっと怖かった(笑)けど、
この太も「よろしく〜」と握手を求めたので
イヤではなかったんだろう。
この先生にすべてお任せなのだ。
オペより、全身麻酔の方が危険だと
言われていたし、
4歳ちゃんが帰ってから、なんとなく私も
必要以上にこの太の額に手を当てる回数が
増えたりしてた。
その後、オペ主治医の助手を勤める女医さんが
説明に来た。
(この太の主治医の先生は非常に優秀らしく
とても忙しくて病棟にはなかなか来ない。
この女医さんがほとんど対応していた。
いわゆる主治医の片腕なんだろう。)
女医さんってこともあるし、
なにより、いいのか?こんなに美人で・・
才女とはこういう人を言うのか?
ってくらい、綺麗なお姉さんだ。
この太は若いママに懐く傾向があり(苦笑・ないものねだり?)
オバサン系はあまり懐かない。
なので、看護士さんは見ただけで泣くのに
女医さんにはすんなり耳を見せたりしていた。
オペについては主治医の先生に
ホントお任せするしかないので
さほど質問もせず、
「すべてお任せ致しますので
よろしくお願いします」とだけ頭を下げた。
明日はオペデー?らしく
時間刻みに次々、オペ室へ運ばれて行くらしい。
この太は小さいので、1番最初9時からだ。
意外や意外、前日の絶食は夜9時以降だけで
(丸1日だと思ってた)
水分だけは朝の4時まで1口2口ならいいとの事だった。
なので、食いしん坊との戦いがなかったのは
救いだった。
今日も9時に1階ロビーで寝かせる。
10時半にまた、寝ついたのでそっとベッドへ移す。
私は、やはり明日の事を考えるとドキドキして
寝られなかった。
そこへ、夜中の2時半に急患が入り、
空いていた隣のベッドに入院された。
電気がついたり、処置するのに
看護士や医師がバタバタと出入りしたり
電気がついたりで
この太をここで起こされると困る!!
とかなり、焦ってうちわであおいで
トントンしながら、隣が静まるのを待った。
この太が起きずに済んでほっとした。
この時間から寝かせ直しするのは勘弁だと
思ったし、
寝不足で明日のオペが体力不足なんてことになったら
と思ったりしたから。
いろんなことを考えていたけど、
残念ながらネガティブな考えばかり頭をよぎり
ひたすら、トントンして汗をこまめに拭いて
夜を過ごした。
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