入院日記 1日目
2003年7月22日朝、5時起床で出発。
夏とは言え、北海道の朝晩は冷える。
くわえて、こっちは曇り空で
本当に寒い。
この太は寝たまま拉致したが、
厳重にボア毛布でくるみ、
私など、トレーナーにパーカーを着ていた。
(のちに汗だくの結果になるとは・泣)
入院受付を済ませ、病棟へ行く。
この太は「?」な感じだろう。
キョロキョロと辺りを見渡している。
2人部屋に案内されて
もう1人も今日入院の4歳の子どもだと
聞かされてホッとした。
この太は自分より大きいお姉ちゃんお兄ちゃんが
大好きなので、
遊んでもらえて、少しは気が紛れるだろうと
思った。
しかし、自由の利かない病院。
自由に歩き回らせる事も出来ないし、
遊ばせる場所もない。
デイルームったって、老若男女の患者さんが
いる訳だし、
カーペットがあったりする訳でもない。
今日から、この太の自由な場所は
およそ大きなバスタオル1枚分のベッドの上だ。
(BY母も添い寝・辛)
しかも、落下を防ぐために柵は1メートルはある。
そこで私と二人で寝たり、食べたり、遊んだり。
さながら、”動物園のゴリラの親子”のようだ。
最初は珍しげにキョロキョロしていたこの太も
まだ起きているうちから、
パジャマに着替えさせられて、
行動を制限されるとさすがに不安のようだし、
すぐ癇癪を起こしたりし始めた。
そんな中、最初の検査。
”血液検査”で呼ばれた。
チビ相手に(チビ相手だからか・・笑)
看護士が5名。
1名は採血係、4名は押さえつけ係。
採血担当はこの太の担当の看護士。
(耳が遠いらしく、かなり顔を近づけて話すので
息がイヤーン・苦笑)
「ここにあるよね?ね?木村(仮名)さん」
と同僚看護士に同意を求めてるその姿に
若干の不安を持ちつつ、
私もこの太の気をそらす係に回る。
(もちろん、この時点でただならぬ雰囲気を
察知してこの太は大泣き、大暴れ中)
ブス・・っとやったが、不安的中。
ちっとも血が出てこない。
かろうじて少し出て来たので、
さらに注射器を引っ張るも、出て来ない。
「あ・・・ダメ?ダメよね?・・・木村さん」
って。看護士さん。木村さんばかり頼るの辞めて。
この太もわかってるのか、
「イタイイタイーーー」って泣いてるので
モタモタしないで抜いてやってよ。
と思ったけど、まだイケルと読んでるのか
なかなか抜かない。
やっと、諦めて抜いたけど、
この太はすでにびっちゃりの汗だく。
私もこの馬鹿暑い病院の中で、
すっかり着替えるタイミングを逃し
(色々やることがあって出来なかった)
トレーナーのままで、暑いのなんの。
可愛そうにプクっと腫れてきてたので
1度、ハグハグしてやってくれというので
抱っこしてなだめる。
いざ、2回目決行@違う腕。
「今度、木村さんやってよ。ね?木村さん」
と木村さんに助けを求めた担当看護士だったが
木村さんは
「私、しっかりこっち押さえてるから!」
と逃げた。(爆)
結局、違うもう1人の看護士がやったが、
これまた失敗。
また、右腕に戻ってくることになった。
そして、3人目の看護士のトライ。
「これ・・筋肉っぽくない?」
なんて言ってるし、マジ不安なんですけどー。(涙)
たしかに子どもの血管は細いだろうけどさぁ
皆さん、プロっしょ?
(皆さん40代から50代とお見受けします)
この太も限界マックスまで泣いてるし。
しょっぱなにこんな恐怖味わって・・・
これからの事がより一層不安になっちゃったよ。
3度目の正直でやっと入って採血出来たけど、
この太の腕はブス色になってた。
入院中、ずっとその腕見ては思い出したように
「イタイイタイ・・」っ
精神やられてた。(後半はしつこくて笑ったけど)
そんな訳で、この太の精神的ストレスは
スイッチが入ったようだった。
とにかく、私から離れなくなってしまって、
トイレすら行かせてもらえない状態だった。
ダーちんにすら、抱かれるのをイヤがり、
ホントに困った。
(マジで、私、先週来の風邪菌のせいか、
入院中ずっとゲーリーで。泣。
トイレ行かせてもらえないのには、泣きました。)
昼からは心電図と、レントゲン検査。
これは寝てる間に取らないと行けないので
昼寝をするように言われたが、
やっぱり、神経が高ぶっているせいか、寝ない。
もし、寝ないようだったら、
”睡眠シロップ”を使う事になるけど、
可愛そうだからって言われたんだけど、
どう可愛そうかわからず、
あまりに寝ないから「使ってくれ!」とこの時は
思っていたが、抜糸の時に使って
恐ろしい思いをしたので、
やっぱり、使ってなくて良かった・・・。
検査時間終了のタイムリミット30分前にやっと寝て
無事、検査終了出来たが、
レントゲンには起きてしまったので
私に休む暇はなかった。
とにかく、この日は泣いてばかり。
それもこれもあの、血液検査のせいだ。(マジ?)
あとで、一緒に入院していたこの太の1つ上の
子どものお母さんにその話をしたら、
「え?ここでやったの?
外来でも、病棟でも子どもの採血は”小児科”
行って〜んって言われて、うちは小児科で
やってもらったよ。
やっぱり、慣れてるからか、1発よ!」
といわれた。
どうして、この太は小児科送りにならなかったんだろう・・・。
ベテラン看護士の胸中になにがあったのか?
わからん・・・。
昼から、隣の4歳の子どもが入院してきた。
お母さんは森クミさん並の風格だ。(笑)
ちょっとコワそうなお母さんだが、
入院慣れしているらしく、(その子も去年も
入院してたし、上のお子さんも手術経験有り)
レジャーシートや座布団などを持ってきていて
ベッドとベッドの間に
ちょっとしたプレイスポットを作ってくれ、
お互いのおもちゃを出して遊ばせてくれた。
この太もその時だけは、
泣くのを辞めて遊んでいたが、
かといって、大人が離れる訳にもいかない。
ダーちんと2人で交代で休憩しつつ、
入院後初めての一服をした。
はぁーーー・・・。
まだ、数時間しかたってないのに、
なんだかすごく疲れていた。
夜になって、ダーちんが友人宅に
泊まるので、帰ろうとすると
この太は「私も帰る」といわんばかりに泣いて
初めてダーちんに抱っこをせがむポーズをした。
それから、泣きがとまらず、
就寝時間なので、周りに迷惑を掛けてはならないと
1階のロビー辺りの廊下を抱っこで
ゆすりながら、寝かせる事にした。
これが最終日まで続く事になった。
静かな病院のロビー。非常口を示す緑の電気だけが
灯る中、
どこからともなく
「ゆ〜りかご〜の〜う〜たが〜・・・」
と聞こえて来るのは、怖くないっすか?
時々、通る職員がマジでビビってました。(笑)
なんとか、10時半に寝ついたので
ベッドに戻る。
檻の中でこの太の動きに合わせて
ツイスターゲームのように私はすっごい格好で
寝場所を移動させていたので
眠れなかった。
夏とは言え、北海道の朝晩は冷える。
くわえて、こっちは曇り空で
本当に寒い。
この太は寝たまま拉致したが、
厳重にボア毛布でくるみ、
私など、トレーナーにパーカーを着ていた。
(のちに汗だくの結果になるとは・泣)
入院受付を済ませ、病棟へ行く。
この太は「?」な感じだろう。
キョロキョロと辺りを見渡している。
2人部屋に案内されて
もう1人も今日入院の4歳の子どもだと
聞かされてホッとした。
この太は自分より大きいお姉ちゃんお兄ちゃんが
大好きなので、
遊んでもらえて、少しは気が紛れるだろうと
思った。
しかし、自由の利かない病院。
自由に歩き回らせる事も出来ないし、
遊ばせる場所もない。
デイルームったって、老若男女の患者さんが
いる訳だし、
カーペットがあったりする訳でもない。
今日から、この太の自由な場所は
およそ大きなバスタオル1枚分のベッドの上だ。
(BY母も添い寝・辛)
しかも、落下を防ぐために柵は1メートルはある。
そこで私と二人で寝たり、食べたり、遊んだり。
さながら、”動物園のゴリラの親子”のようだ。
最初は珍しげにキョロキョロしていたこの太も
まだ起きているうちから、
パジャマに着替えさせられて、
行動を制限されるとさすがに不安のようだし、
すぐ癇癪を起こしたりし始めた。
そんな中、最初の検査。
”血液検査”で呼ばれた。
チビ相手に(チビ相手だからか・・笑)
看護士が5名。
1名は採血係、4名は押さえつけ係。
採血担当はこの太の担当の看護士。
(耳が遠いらしく、かなり顔を近づけて話すので
息がイヤーン・苦笑)
「ここにあるよね?ね?木村(仮名)さん」
と同僚看護士に同意を求めてるその姿に
若干の不安を持ちつつ、
私もこの太の気をそらす係に回る。
(もちろん、この時点でただならぬ雰囲気を
察知してこの太は大泣き、大暴れ中)
ブス・・っとやったが、不安的中。
ちっとも血が出てこない。
かろうじて少し出て来たので、
さらに注射器を引っ張るも、出て来ない。
「あ・・・ダメ?ダメよね?・・・木村さん」
って。看護士さん。木村さんばかり頼るの辞めて。
この太もわかってるのか、
「イタイイタイーーー」って泣いてるので
モタモタしないで抜いてやってよ。
と思ったけど、まだイケルと読んでるのか
なかなか抜かない。
やっと、諦めて抜いたけど、
この太はすでにびっちゃりの汗だく。
私もこの馬鹿暑い病院の中で、
すっかり着替えるタイミングを逃し
(色々やることがあって出来なかった)
トレーナーのままで、暑いのなんの。
可愛そうにプクっと腫れてきてたので
1度、ハグハグしてやってくれというので
抱っこしてなだめる。
いざ、2回目決行@違う腕。
「今度、木村さんやってよ。ね?木村さん」
と木村さんに助けを求めた担当看護士だったが
木村さんは
「私、しっかりこっち押さえてるから!」
と逃げた。(爆)
結局、違うもう1人の看護士がやったが、
これまた失敗。
また、右腕に戻ってくることになった。
そして、3人目の看護士のトライ。
「これ・・筋肉っぽくない?」
なんて言ってるし、マジ不安なんですけどー。(涙)
たしかに子どもの血管は細いだろうけどさぁ
皆さん、プロっしょ?
(皆さん40代から50代とお見受けします)
この太も限界マックスまで泣いてるし。
しょっぱなにこんな恐怖味わって・・・
これからの事がより一層不安になっちゃったよ。
3度目の正直でやっと入って採血出来たけど、
この太の腕はブス色になってた。
入院中、ずっとその腕見ては思い出したように
「イタイイタイ・・」っ
精神やられてた。(後半はしつこくて笑ったけど)
そんな訳で、この太の精神的ストレスは
スイッチが入ったようだった。
とにかく、私から離れなくなってしまって、
トイレすら行かせてもらえない状態だった。
ダーちんにすら、抱かれるのをイヤがり、
ホントに困った。
(マジで、私、先週来の風邪菌のせいか、
入院中ずっとゲーリーで。泣。
トイレ行かせてもらえないのには、泣きました。)
昼からは心電図と、レントゲン検査。
これは寝てる間に取らないと行けないので
昼寝をするように言われたが、
やっぱり、神経が高ぶっているせいか、寝ない。
もし、寝ないようだったら、
”睡眠シロップ”を使う事になるけど、
可愛そうだからって言われたんだけど、
どう可愛そうかわからず、
あまりに寝ないから「使ってくれ!」とこの時は
思っていたが、抜糸の時に使って
恐ろしい思いをしたので、
やっぱり、使ってなくて良かった・・・。
検査時間終了のタイムリミット30分前にやっと寝て
無事、検査終了出来たが、
レントゲンには起きてしまったので
私に休む暇はなかった。
とにかく、この日は泣いてばかり。
それもこれもあの、血液検査のせいだ。(マジ?)
あとで、一緒に入院していたこの太の1つ上の
子どものお母さんにその話をしたら、
「え?ここでやったの?
外来でも、病棟でも子どもの採血は”小児科”
行って〜んって言われて、うちは小児科で
やってもらったよ。
やっぱり、慣れてるからか、1発よ!」
といわれた。
どうして、この太は小児科送りにならなかったんだろう・・・。
ベテラン看護士の胸中になにがあったのか?
わからん・・・。
昼から、隣の4歳の子どもが入院してきた。
お母さんは森クミさん並の風格だ。(笑)
ちょっとコワそうなお母さんだが、
入院慣れしているらしく、(その子も去年も
入院してたし、上のお子さんも手術経験有り)
レジャーシートや座布団などを持ってきていて
ベッドとベッドの間に
ちょっとしたプレイスポットを作ってくれ、
お互いのおもちゃを出して遊ばせてくれた。
この太もその時だけは、
泣くのを辞めて遊んでいたが、
かといって、大人が離れる訳にもいかない。
ダーちんと2人で交代で休憩しつつ、
入院後初めての一服をした。
はぁーーー・・・。
まだ、数時間しかたってないのに、
なんだかすごく疲れていた。
夜になって、ダーちんが友人宅に
泊まるので、帰ろうとすると
この太は「私も帰る」といわんばかりに泣いて
初めてダーちんに抱っこをせがむポーズをした。
それから、泣きがとまらず、
就寝時間なので、周りに迷惑を掛けてはならないと
1階のロビー辺りの廊下を抱っこで
ゆすりながら、寝かせる事にした。
これが最終日まで続く事になった。
静かな病院のロビー。非常口を示す緑の電気だけが
灯る中、
どこからともなく
「ゆ〜りかご〜の〜う〜たが〜・・・」
と聞こえて来るのは、怖くないっすか?
時々、通る職員がマジでビビってました。(笑)
なんとか、10時半に寝ついたので
ベッドに戻る。
檻の中でこの太の動きに合わせて
ツイスターゲームのように私はすっごい格好で
寝場所を移動させていたので
眠れなかった。
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