思い出した事。
2003年5月3日昨日、フジ系で放送された
養護施設のドキュメント番組を見て。
十数年も前の事で
忘れかけていた事を久しぶりに
思い出して見ていました。
当時、私は保育科の学生で
養護施設に3週間の実習へ行きました。
テレビ同様、様々な理由で
(両親の離婚、行方不明、服役中、虐待etc)
そこで生活することを余儀なくされていた
子どもたち。
大人を信用してないんだろうな・・
というか、
「いつか居なくなる」っていう諦めも
あるんだろう、
特に私たち実習生なんかは
何週間かしたら居なくなるとわかっているから
彼らとの間には
彼らが引いた”一線”を感じていたように思います。
それでも私が受け持ったのは
4年生3人、2年生1人(1組が兄弟)
だったので高学年(思春期の中学生など)
よりはまだ遊び相手くらいには
思ってくれたようには思うけど。
中学生の女の子は難しかったなぁ・・・。
担当は違ったけど。
担当した子どもの中のK君の事が
テレビを見て、ムショウによみがえってきたのよね。
きっと、今は20代前半くらいだろうか。
元気でやってるのかな。
今、ナニしてるのかな。
K君は両親に捨てられ、
里親先が見つかるも
そこでもうまく行かず、
施設に戻って来た子どもだ。
彼にはおしりから大腿部にかけて
大きなやけどの痕がある。
里親先で熱湯の風呂に投げ入れられた時に
ついたもので、
成長していく上で何度も皮膚移植手術を
しなくてはいけないという事だった。
正直、目を覆いたくなるような痕です。
本当にそんな話がこの世の中には
あるんだよね。かなしいかな。
K君は私に対して、
あきらかに警戒と一線を置いていたようにも
思う。
探っていたというか。
反抗などはなかったけど、
常にポーカーフェイスだったかな。
実習もあと何日・・って時。
夜、寝る時、寝つくまでベッド脇に
いるんだけど、
みんなが寝静まったのを確認するかのように
K君が私にこう言ったの。
(記憶が定かじゃなくなってるので
たしか・・って言う会話ですが)
K「俺、やけどがあるんだよね」
私「うん。知ってるよ。」
K「これ」
そう言ってパジャマのズボンをめくって
見せる。
私「いいよ。見せなくっても」
K「気持ち悪い?」
私「気持ち悪くなんかないよ。」
K「じゃ・・・触れる?」
私「触れるよ。」
そういって私はK君のやけどの痕を
なでた。
K君は、ニコっと笑って
「おやすみ」といって眠りについた。
私は泣きそうになるのを必死に耐えた。
彼は私を”試した”のか、
私を信用できる人間なのか、
安心していい人間なのか、テストしたのか。
彼はこれで(やけどの痕)
人に裏切られた事や去られた事があるのだろうか。
私はどんな顔で彼に受け答えしてたのだろうか。
いろんな思いが頭の中を
駆け巡った。
今まで体験したことのない
今までで最高の”悲しみ”を
体験したように思った。
今、私はテレビを見て
十数年振りに彼のやけどの痕の感触を
思い出したように思う。
それは、この太のぷよぷよの肌と
なんの変わりもない
可愛い子どもの肌だったように思う。
K君は今、どこで
どうしているんだろうか。
”世間から見て幸せ”ではなく
K君自身が”幸せ”と感じる人生を
歩んでくれていると良いなぁ〜と
3週間だけの関わりだったけど
どこかで元気に笑っていて欲しいと
月並みな身勝手な思いだけど
願わずにはいられない。
そんな事を思い出していました。
いつもと違うトーンで失礼しました。
養護施設のドキュメント番組を見て。
十数年も前の事で
忘れかけていた事を久しぶりに
思い出して見ていました。
当時、私は保育科の学生で
養護施設に3週間の実習へ行きました。
テレビ同様、様々な理由で
(両親の離婚、行方不明、服役中、虐待etc)
そこで生活することを余儀なくされていた
子どもたち。
大人を信用してないんだろうな・・
というか、
「いつか居なくなる」っていう諦めも
あるんだろう、
特に私たち実習生なんかは
何週間かしたら居なくなるとわかっているから
彼らとの間には
彼らが引いた”一線”を感じていたように思います。
それでも私が受け持ったのは
4年生3人、2年生1人(1組が兄弟)
だったので高学年(思春期の中学生など)
よりはまだ遊び相手くらいには
思ってくれたようには思うけど。
中学生の女の子は難しかったなぁ・・・。
担当は違ったけど。
担当した子どもの中のK君の事が
テレビを見て、ムショウによみがえってきたのよね。
きっと、今は20代前半くらいだろうか。
元気でやってるのかな。
今、ナニしてるのかな。
K君は両親に捨てられ、
里親先が見つかるも
そこでもうまく行かず、
施設に戻って来た子どもだ。
彼にはおしりから大腿部にかけて
大きなやけどの痕がある。
里親先で熱湯の風呂に投げ入れられた時に
ついたもので、
成長していく上で何度も皮膚移植手術を
しなくてはいけないという事だった。
正直、目を覆いたくなるような痕です。
本当にそんな話がこの世の中には
あるんだよね。かなしいかな。
K君は私に対して、
あきらかに警戒と一線を置いていたようにも
思う。
探っていたというか。
反抗などはなかったけど、
常にポーカーフェイスだったかな。
実習もあと何日・・って時。
夜、寝る時、寝つくまでベッド脇に
いるんだけど、
みんなが寝静まったのを確認するかのように
K君が私にこう言ったの。
(記憶が定かじゃなくなってるので
たしか・・って言う会話ですが)
K「俺、やけどがあるんだよね」
私「うん。知ってるよ。」
K「これ」
そう言ってパジャマのズボンをめくって
見せる。
私「いいよ。見せなくっても」
K「気持ち悪い?」
私「気持ち悪くなんかないよ。」
K「じゃ・・・触れる?」
私「触れるよ。」
そういって私はK君のやけどの痕を
なでた。
K君は、ニコっと笑って
「おやすみ」といって眠りについた。
私は泣きそうになるのを必死に耐えた。
彼は私を”試した”のか、
私を信用できる人間なのか、
安心していい人間なのか、テストしたのか。
彼はこれで(やけどの痕)
人に裏切られた事や去られた事があるのだろうか。
私はどんな顔で彼に受け答えしてたのだろうか。
いろんな思いが頭の中を
駆け巡った。
今まで体験したことのない
今までで最高の”悲しみ”を
体験したように思った。
今、私はテレビを見て
十数年振りに彼のやけどの痕の感触を
思い出したように思う。
それは、この太のぷよぷよの肌と
なんの変わりもない
可愛い子どもの肌だったように思う。
K君は今、どこで
どうしているんだろうか。
”世間から見て幸せ”ではなく
K君自身が”幸せ”と感じる人生を
歩んでくれていると良いなぁ〜と
3週間だけの関わりだったけど
どこかで元気に笑っていて欲しいと
月並みな身勝手な思いだけど
願わずにはいられない。
そんな事を思い出していました。
いつもと違うトーンで失礼しました。
コメント