爺さんの思ひ出。

2002年8月28日
爺さんとは私の直系の爺さんではなく、
以前勤めていた園の園長である。

なんか、久しぶりに”爺さん”のこと思い出したんだよね。

私が勤めている間に2人の爺さんが
園長になった。
”花咲爺さん”で言えば
1人目の爺さんは”いい爺さん”2人目の爺さんは”悪い爺さん”って表現がぴったりかも。

1人目の爺さんは今や、お空の人。

んで、今回話題にあげたい爺さんは
2番目の爺さんね。

2番目の爺さんはちょっと(かなり)変わり者。
世間知らずの箱入り爺さんじゃあるまいし・・って
感じの出来事が多すぎるお人でした。
そのクセ、威厳ばっかり振りかざした人で
本当に苦労しました。

まず、爺さんは何度注意しても
お母さん方の事を”奥さん”と呼ぶ。
みのもんたじゃないんだから。

とりあえず、
「園長先生、出来れば「お母さん」もしくは
 「○▼さん」と名字で呼んであげてください」
という申し立てを何度した事か。
(たしかに、”お母さん”方は爺さんの母ではないからね)
でも、いっつも「お〜くさん」

ある日、父母からの差し入れを頂いた。
かの北海道土産ベスト3に入っていると言われる
”六花●のマルセイバターサンド”である。

「園長、●さんから差し入れです」

お菓子を渡すと
「ど〜ぉも〜」(やたら伸びて節が付く)
受け取って早速「ポクポク」と食い出す。
(この食べる時の「ポクポク」って歯の当たる音も
 毎日一緒に事務所で給食食べてるとイヤでしょうがなかった。)

「で?主任さん(私の事をこう呼ぶ)
 これは●さんの手作り?」

・・・どこにこんなに活字までプリントされ
糊付けされた包装紙に包まれたお菓子見て
”手作り?”なんて
聞くヤツがいるんだよぉー!
しかも、天下の”六花●”さんのお菓子捕まえて
そりゃないだろう。

こんなこともあった。
爺さんは研修に行った帰り道、
みんなが「帰るコール」すると言うので
爺さんも「どれ・・じゃ、私も」
と妻ミツコに帰るコールすることにした。

爺さん「もしもし?ミツコ?ミツコか?
    ・・・ミツコじゃないのかっ!?」
ガッチャン・・・・。

爺さん謝れって。
それを見ていたM先生は速攻で私のところへ
駆け寄り、
「ヤバイっすよ。爺さんったら、市外局番も
 回さずに電話したっすよ」
と半べそかきながら言った。
爺さんはどうやら、「市外」からはミツコに
電話したことがなかったようだ。
しかし、これは我々、いつの間にか習得したモノだろう。
誰も爺さんに教える機会はなかったのだろうか。

爺さんは「ナゼナニ坊や」ならぬ「ナゼナニ爺や」でもある。
とにかく、「ナゼ?」「何?」と思ったらすぐ、
今すぐ!!聞かないと気が済まない。
だから、雇われ園長のクセに「私用電話」が多かった。

私が保育料の計算でイッパイイッパイの時に限って
「主任さ〜ん?あの”●▼峠”にね、
 1合目、2合目って標識があるでしょ〜?
 あれって距離は均等なんだろーかね〜?」

このクソ忙しい時になんか考え事して
静かにしててくれてるとばかり思っていたら
そんなくだらない事を考えていたのかっ!?

「よーし!!営林局に聞いてみよう!!」ピッポッパ・・・

「主任さ〜ん、アレは均等ではないらしいよ」

って、私は今そんなこと知りたくな〜い(ほとんど泣き入ってます)

とまぁまぁ、こんなの序の口で
爺さんと過ごした3年間には
数え切れないほどの思ひ出があります。

なんでこんなこと久しぶりに思い出したんだか。
今となれば、笑えるけど、
その当時はいろんな出来事と相まって
ホント腹立たしい事も多かったんだ。


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