私たち夫婦は”Uターン”してきた人間。
一応、進学校だったので80%くらいは
みな、地方(って、ここが地方だっつ〜の・苦笑)
の大学へ進学して行き、
半分以上がその土地、もしくは別の土地に赴任して
今では地元に居る友人は自営業の人くらいだ。
今のご時世、地元に支店や営業所があっても
戻って来れる確立も少ないもんね。

私たちの仲間は盆、正月などに帰って来ると
地元Uターン組が幹事になって飲み会などをする。
イコール我々がほとんど幹事なのである。

だいたい、7月後半から8月に入ると
私たちの会話も
「○▼はいつ、帰って来るんだろうね〜」
とか、
「■×は今年は帰って来るのかね〜?」
とかいう話題があがる。

そして、そろそろポツリポツリと
帰省お知らせ、もしくは帰省出来ないお知らせの
電話やメールが入って来るのでもある。

電話を掛けて来る友人は必ずと言っていいほど、
「最近、なんか変わったコトないの?」
と聞いてくる。
これは誰それが離婚しただの、
誰それがやっと結婚しそうだの、
誰それが転勤になっただの、
友人たちの消息や近況を教えろと言うコトだ。
帰省する友人は飲み会での予備知識として、
帰省出来ない友人は「私だけ知らなかった」
という次回の不安解消のためのようなモノでもある。
(これは友人たちの性格を知り尽くした上での
 解釈です。)
ま、帰省する友人も飲み会でいきなり
「俺離婚しちゃってよ〜!」
と言われた時のリアクションにも困るだろうし、
逆に「オマエ、ウマく(奥さんと)行ってるのか?」
なんてバツの悪い質問をしなくてもいいように
という配慮からなのだろうけど。
いくら、私たちが”地元密着型”とは言え、
そんなにアンテナ張り巡らせて生活してる訳ではない。
ましてや、自分たちの生活でイッパイイッパイで
例え友人であっても、そこまで関与して
日々生活してる訳でもない。

ただ、私たちには”共通の痛み”があるので、
少しでも友人の近況を知っておきたいような
衝動にかられているんだと私は思っているし、
みんなも心のどこかにそういう気持ちがあって、
そうしているんだと思う。

それは私の親友、私たちの大切な友人の突然の死が
あったからだ。
もうすぐ彼女の7回忌がある。
(この話は彼女の命日にまた書くと思う)

もう、私たちはいい大人で、
それぞれ独立して、もう悩み事だって
相談して解決するような歳でもないし、
相談自体、友人がどうこう出来るレベルでもない
だろうけど、
1人でも帰省する友人が居れば、
なぜか飲み会の場を設けている私たちを見て、
後輩先生とかは
「珍しいっすよね。クラス会でもないのに、
 飲み会するなんて。
 しかも、結構毎年っつ〜か、やってますよね。」
と言われるけれど、
私たちの間ではこれが当たり前のようなモノなので
ある。

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