富良野行きを引きずっている私です。
富良野に行く道を通ると私はいつも
”富良野で拾った若者”のことを思い出します。

私がまだ22歳くらいだった頃の夏休み、
幼稚園の夏の研修で旭川に行った帰り、
私とH先生とK先生とで富良野経由で
自宅を目指していました。

ちょうど、ラベンダー真っ盛りの季節だったので
ラベンダー畑を横目に走っていますと、
H先生が
「ちょっとっっっ!あの子!可愛いっっっ!!」
と叫びました。
私とK先生は気づかなかったので
「え?どこどこ?どれどれ?(人に向かって”どれ”って・・苦笑)」
と必死に(笑)H先生の指定の子を探しました。

「ホラ!あの自転車の子!
 吉田栄作にそっくり〜〜〜〜〜〜っっっ!」
 ※当時、吉田栄作はドラマづいていて
  旬だったんだね。

しかし、私たちは車。
運転するH先生はスピードを緩めるも
私たちにはその”吉田栄作似”を確認することも
出来ません。

そこはH先生。
(彼女は私の1つ上の先生で、遊びに関しては
 フットワークの軽いナンパ女です・笑)
「戻るよっっっ!」
と車をUターンさせたのでした。
(そこまでするH先生と止めない私たち・・若かったのね・・くす)

私たちは”吉田栄作似”の近くへ車を戻すと
「ホントだっっ!きゃわいいいい〜〜〜!」
と私とK先生も”吉田栄作似”を確認出来たので
H先生は
「行くよっっ!」
と無造作に車を乗り捨て、
一番年下のK先生に
「いいかい!?私たちが彼を引き留めておくから
 アンタは使い捨てカメラを買っておいで!」
と指示した。
(彼女は本当にこういう時だけはリーダーシップな
 女です・笑)

そして、私とH先生は”吉田栄作似”に近づき、
「写真一緒に撮ってもらえますか〜?」
と(初対面なのにいきなりかい。。。)
と接近したのである。

彼”吉田栄作似”君は、(以後仮名吉田君とする)
東京の大学1年生らしく、
夏休みを利用して北海道を自転車で回っていた。
大学の駅伝部に所属しているらしく
(正月の駅伝中継に出て来る大学らしい)
身体もよく出来ていた。(生々しい・・)

吉田君は北海道に憧れているらしく、
私たち北海道人(?)と直に話すのが楽しいらしく、
すぐにうち解けてくれた。

そうこうしているとK先生が使い捨てカメラを
買ってやってきたので、
私たちは写真を一緒に何枚か撮った。

それから、吉田君を囲みオオカミ女たちは
ラベンダー畑をバックに会話を楽しんだ。

吉田君はきままな自転車の旅。
今日はもう少し先に進もうかと思っていると
話している。
私たちの住む帯広方面に向かうという話を聞いて、
H先生はオオカミ女の本性を丸出しにし、
「よぉ〜し!帯広まで乗せて行ってあげるっ!」
と小心者オオカミの私たちの意見も聞かず、
発言した。

吉田君は「いいんですか?」
と少し遠慮してたが、H先生の強引な押しに
私たち同様、圧倒され、半強制的に
車へ押し込められた。

私とK先生は少し不安になり、
「大丈夫?こんな得体も知れない人乗せて・・・
 突然”ウォォ〜〜〜”とか叫んで豹変したり
 するんじゃ・・(ドラマとオーバーラップ
 しまくってます)」
とトイレで商談。
でも、H先生は
「大丈夫だって!カニの家(夏に旅する人たちが
 寝たり出来る場所で夏だけオープン)
 に届けたらバイバイだって」
とまったく危機感すらない。

結局、H先生の押しの一手で私たちも
しかたなく了承するしかなかったのだ。
あとは吉田君が見た目通りの”好青年”で
あってくれることを願うしかないと思った。

そして、私たちは富良野駅に預けてあるという
吉田君の荷物を取りに行き積み込み、
助手席に吉田君を乗せて
一路帯広目指して走り出したのであった。

・・・しかし、この旅は決して”カニの家”で
   終わることはなかったのである。・・・

っと、予想外に長くなってしまったので
続きはまた後日に・・・。

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